一度は行ってみたい!軍艦島女子一人旅
軍艦島上陸ツアーを簡単比較
2日目(2017年7月25日)は今回の長崎一人旅での一番の目的である軍艦島へ!
軍艦島を初めて知った時は名前のダークさにどんな島なのか興味がわきました。でも調べてみると本当は端島という名前で、島の形が軍艦「土佐」に似ていることから通称で軍艦島と呼ばれているそうです。
軍艦島へは個人が勝手に上陸することができないので、前もって上陸ツアーの申し込みが必要です。
軍艦島上陸ツアーは以下のようにツアー会社によって価格や時間が様々です。
※こちらは上陸ツアーのみをご紹介しています。ツアー会社によって上陸しない周遊ツアーもあります。
軍艦島コンシェルジュ | やまさ海運 | シーマン商会 | 軍艦島クルーズ | |
価格 | 4000円+施設料300円 ※特定日は4500円+施設料300円 | 4200円+施設料300円 ※早割りあり | 3900円+施設料300円 ※ホームページに300円割引チケットあり | 3600円+施設料300円 |
ツアー時間 | 午前便 10:30~13:15 午後便 13:40~16:20 | 午前便 9:00~11:30 午後便 13:00~15:30 | 午前便 10:30~13:00 午後便 13:40~16:10 | 午前便 9:10~12:20 午後便 14:00~17:10 |
船(定員) | ジュピター号 200人 | マルベージャ号 225人 | さるく号 120人 | ブラックダイヤモンド号 200人 |
集合場所 | 常盤ターミナル桟橋 | 長崎港ターミナル | 常盤2号桟橋 | 元船桟橋 |
ツアー時間は2時間半~3時間とツアー会社によって少し差はありますが、軍艦島に上陸できる時間はどのツアーも約1時間ほどです。
ツアー会社によって多少サービスが異なりますが、今回私が選んだツアーは「軍艦島コンシェルジュ」。
選んだ理由としてはまず船が大きいこと!
軍艦島までは船で約1時間。船酔いする可能性がある場合は、安定感のある大きい船がいいと口コミで確認済み。たぶん大丈夫だと思いますが念のため小さい船のところはやめておきました。
もう一つは上陸率が一番高い!天候が悪かったり波が高いと上陸できない場合もあるそうです・・せっかく行って上陸できないのは絶対に嫌!!軍艦島コンシェルジュのホームページにも記載されている上陸率の高さを信じて選びました。
でも価格が少し高いのだけ気になるところ・・特定日(土日祝・ゴールデンウィークなど)はもっと高くなるので、行くなら平日がおすすめです。ただし春休みなど世間でいう平日でも特定日に指定されている日もあるので、必ずホームページで確認してから予約を!
炭鉱で栄えた「軍艦島」へ
軍艦島コンシェルジュの集合場所は常盤ターミナル桟橋。路面電車の大浦海岸通電停から歩いてすぐ。看板がでているのですぐ分かります。
※途中の築町電停で乗り換え
片道120円ですが今日は長崎を1日観光する予定だったので、長崎駅で電車一日乗車券を500円で購入。これがあれば路面電車が1日乗り放題です♪
日付を見せるだけでいいのでとってもラクチン。
私は午前便でネット予約していたので受付開始の9時40分には到着。まだ人も少なかったので受付もすんなり終わりました。
乗船前に軍艦島デジタルミュージアムを利用する方は受付時間が9時からになります。ネットでセット券も先に予約しておくとミュージアム入場チケットが通常の半額になります。また優先乗船の特典付きです。
私は今回ミュージアムは利用しなかったので、受付を済ませてから乗船時間まで少しターミナルをブラブラ。
軍艦島にはトイレがないので出発前にターミナルで行っておきましょう。ちなみに今回乗船したジュピター号は新しい船だったのでトイレも綺麗でした。もし受付がギリギリになってトイレに行けない!となってもご安心を。
乗船時間になると長い行列ができます。私はちょっと張り切って早めに並んでおいたので最初の方で乗り込めました。
ジュピター号には1階席・2階席・2階席デッキ・3階席とあります。
一般的に1階席が揺れにくく船酔いしにくいと言われています。
ジュピター号は全体的に揺れにくい構造になっているので、どこに座ってもそこまで問題はないと思います。もし心配な方は1階席をおすすめします。
デッキ席が魅力的でしたが日差しが気になったので、今回は3階席に着席。
10時30分。ついに出航です!
軍艦島コンシェルジュは常盤ターミナルだけではなく、伊王島からも乗船できます。約20分かけて伊王島へ到着すると、ここからも同じくツアー参加者が乗り込んできます。結構な団体ツアーになってきました。
伊王島からまた約20分ほど進むとついに軍艦島が見えてきます!
せっかくなのでデッキ席にでて撮影を!って考えていることはみんな一緒で、譲り合いながらの写真撮影です(;´∀`)
約15分間軍艦島のまわりを周遊してくれるので、ゆっくり色々な角度から見ることができます。
本当に軍艦みたい!!
海からしか見ることができない外側がじっくり見れます。
でも私だけでしょうか・・周遊しているうちに気分が悪くなったのは・・(;´Д`)
まもなく到着ですが少しだけ席に戻って休みました。
ついに軍艦島上陸!
ちょっとだけアクシデントもありつつ、やっと軍艦島に到着です!!
船に乗っている間はどんよりしていた天気も到着後には晴天に。基本的に日陰がないので日差し対策はしておきましょう。ただし日傘は禁止されているので帽子をお忘れなく。
軍艦島は幅160メートル、長さ480メートルという小さな島です。
石炭が発見されてから約80年経った頃に本格的に石炭の発掘が開始され、技術の向上・石炭出炭量の増加に伴い島も炭鉱都市として栄えました。
しかし、1974年に主要エネルギーが石炭から石油に変わったことで炭鉱は閉山。
現在は無人島ですが最盛期は約5200人もの人々が暮らし、人口密度世界一と言われていました。
人口に対して居住地が狭いため高層アパートができたり、学校・病院の他に映画館や娯楽場など島民が楽しめる場所もあったそうです。
ツアーでは見学できる場所が3か所あります。
すべて決められた通路からの見学で内部に入ることはできません。ガイドさんの案内に従ってついて行きましょう。
第1見学広場では元々貯炭場があった場所が見学できます。今では支柱だけになっていますが昔はこの場所に貯炭ベルトコンベアーがありました。
第2見学広場では鉱山の中枢だった総合事務所が見学できます。廃墟となっているこの島の中でも、レンガ造りの総合事務所はひときわ目立っています。
総合事務所の横には第二竪坑坑口桟橋跡があります。
当時はここから約1分半で地下600メートル下まで降りて採掘作業へ向かっていました。高温の過酷な環境での作業はまさに命がけです。
共同浴場もあり一日の作業が終わると疲れを癒されていたそうです。全身の汚れを落としながら無事一日が終わって安堵されていたんだろうなと思います。
第3見学広場では日本最古の鉄筋コンクリート造りの高層アパートである30号棟アパートが見学できます。
軍艦島には30号棟以外にもいくつもの高層アパートがあり、こんな小さな島にたくさんの人々が暮らしていたことがうかがえます。
正直、最初は廃墟の島でなんだか格好いいくらいの気持ちで見ていました。でもガイドさんの説明を聞きながら見学していくと、ここでたくさんの人々が苦楽を共にしながら生活していた様子が見えてきました。
私はちょっとした好奇心からこのツアーに参加しましたが、自分の知らなかった現実に少し触れることができて良かったと思います。
これから軍艦島ツアーに参加される方は、説明が聞きやすいガイドさんの近くで見学することをおすすめします。
帰りも伊王島を経由しつつ約1時間かけて常盤ターミナル桟橋へ戻ります。
ちなみに軍艦島コンシェルジュでは帰りの船の中でジャンケン大会がありました。勝てば景品がもらえるとの事でしたが、私は早々と負けてしまいゲットできず(;゚Д゚)
まだ軍艦島へ行ったことがない方には是非行ってもらいたい場所です。私のような軽い気持ちで行っても何か得るものはあると思います。機会があれば一度足を運んでみてください!